サドルを取り付ける

組立はとても簡単。前後、上下、前下がり/前上がりの3方向に調整する必要があるので、乗りながら少しずつ位置を調整します。


■部品を買う

長時間使ってみないと善し悪しがわからない選択が難しい部品です。あまり軽い物は長距離走るのには適していません。同じ物でも人により合う/合わないがあるので他人の意見も殆ど参考になりません。長距離を走るなら250g以下の物を選択しない方が無難です。

サドル

一般に軽い物はクッションが薄く短距離用、重い物はクッションが厚く長距離用です。どこまでが短距離で、どこからが長距離という区別はありませんが2時間で走れる距離が短距離、それ以上が長距離といったところでしょうか。ケツは一番痛くなりやすいのですが、それ以外に腰が痛かったり、呼吸が苦しかったり、関節が痛かったり、他にもっと痛い部分があればそれが気になってケツの痛みをあまり感じないこともあります。他の痛みや苦しみと程良くバランスする堅さの物を選ぶのがベストです。選択基準は「どれだけ快適か」ではなく「どれだけ我慢できるか」です。

■気にしなくても良い仕様や規格


・サドルはMTB、ロードバイク共通です、競輪用は2本のレールの幅が異なるらしいのですが極少数派のため販売されているところを探す方が困難です。

中央部分に穴が空いていたり、凹んでいたりする物が増えてきました。こんなに大きく穴が空いていても違和感はありません。重さ250g付近の物が乗り心地を犠牲にした過度な軽量化がされていないのでお勧め。



追記
長距離(120km)を走るとケツが痛くなります。後部が丸くなく角張っていて違和感があります。前傾姿勢で乗ることを前提としているようで、上体が起き上がり気味のMTBにはちょっと不適みたいです。


シートポスト

■気にしなければならない規格の種類とバリエーション

・直径:
  フレームと直径が合っていないといけません。27.2mmが最も多いので特にこだわりがなければ、このサイズの物を購入すべきです。
・前乗り、後乗り:
  シートポストが大きく後方にオフセットしている物があります。少しオフセットしている物が多数派です。サドルの調整可能範囲がこれによって変わりますが、
  どれだけオフセットしている必要があるのかは乗ってみないと判らないと思います。

■気にしなくても良い仕様や規格

・長さ:
  MTB用は350〜400mmの長さロードバイク用は300mmの長さです。切り詰めることが出来るのであまり気にしなくても大丈夫です。

カーボン製のシートポスト。これはロードバイク用で長さが300mm。フレームの形状次第でロードバイク用で長さが足ります。これはオフセットがゼロのもの。


■そろえる工具

専用工具は必要ありません。必要なのはアーレンキー(六角穴ねじ回し)のみです。

六角穴ネジまわし

調整可能な箇所はアーレンキーで固定するようになっています。走りながらの調整になるのでL字型のコンパクトな物を持っていると便利です。


インストレーションコンパウンド

カーボンパーツ同士を組み付けるときに間に塗っておく物です。ざらざらしていてクレンザーのような感触です。摩擦が増えて効果有りって感じです。どれほど蒸発するか判らないので空になった薬瓶に入れてみました。


■組立

シートポストを固定するためのバンドはフレームと固定されているわけではありません。このように取れますし、デザインが気に入らなければ交換も出来ます。カーボンシートポストは案外肉厚です。


固定方法にはネジ1本で固定する物などいろいろあり。どれも一長一短があります。これはサドルの角度調整が細かくできて便利ですが調整ネジが回しにくい位置にあります。サドルの前後位置はハンドルを持たずにペダルに足を乗せて、そのままケツをおろした位置にサドルがあれば大体の位置はOK。


サドルは基本的に地面と水平に取り付けます。もちろん個人の好みで前下がりにしたり前上がりにしたりします。


シートポストはこれ以上出してはいけないという位置があります。カーボンシートポストの場合は締め付けトルクもデリケートです。



乗ってみた印象

このサドルはとても高いのですが、快適です。今のところ2時間以上連続して乗っていませんし、サドルの善し悪しが顕著に出る長く緩い上り坂で乗ってみていないので、まだ未知数の部分があります。



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