ペダルを取り付ける

普通の自転車と一番違う部分がペダルです。ペダルと靴が固定されるので足を踏み込むだけでなく引き上げることによってもクランクを回せます。太ももの裏の筋肉を使用できるので、より大きな力が出せます。強く踏み込むとペダルと靴が固定されます。外したいときは足首を外側にひねります。ペダルが外れないと停車するときにコケてしまいますが、コケそうになると反射的に足を外に出すため、結果足首が外側にひねられてペダルが外れるので、立ちゴケすることはあまりありません。このペダルを使うと、効率の悪い普通のペダルを使う気にはなれません。嵌めたり外したりするのが面倒ですが1〜2日で慣れてしまいます。
普段使用しない筋肉を使うので走った後に膝の裏に痛みを感じたりすることがありますが、直ぐ直ります。膝のお皿付近に痛みを感じたら重いギヤで無理をして走っている証拠です。軽いギヤで回転数を上げれば膝が痛くなることはありません。

■部品を買う

ペダルは安売り店で購入すればOKです。靴はサイズが合わないこともあります。試し履き出来るほどサイズを取りそろえて販売しているショップは極少数です。近くにこのような店がなければ、交換可能なネットショップで購入せざるを得ません。サイクルベースあさひはネットショップですが交換に応じてくれます。MTB用とロードバイク用では靴底の固定金具の形状が異なります。各社形状は異なりますがロードバイク用は歩くことを全く考えていない構造です。MTB用でもレース用の靴は底がカチカチなので歩くのに困りますが、靴底が柔軟なタイプの物もあります。

上がMTBのレース用。下がロード用。このMTB用のシューズのデザインは掃除機のホースのように見えます。左の写真の下に写っているのは靴の一部ではなく掃除機のホースです。ロード用の靴底は全く柔軟性が無く、大きな固定金具(この製品はプラスチックです)が付いています。MTB用はセオサイクル新松戸店で購入、それ以外はサイクルベースあさひで購入。


このサンダルタイプは普通に歩けます。普通の靴に比べると靴底はものすごく硬く出来ていますが、それでも少し柔軟性があるので、近所のスーパーに買い物に行くときなどは便利です。サンダルなのに、ちょっと高価なのが難点。


ペダル

小さく頼りないのですが、靴底が硬いので小さくても問題ありません。SHIMANOのSPDという規格の物が最も普及しているので、それを購入するのが無難です。


■気にしなければならない規格の種類とバリエーション
 ・MTB用、ロードバイク用:
    若干の例外はありますが、ロードバイク用は片面、MTB用は両面です。
    慣れるとペダルを見なくても片面のロードバイク用ペダルを嵌めることが出来ますが、それでも時々失敗してペダルを見て裏表を確認したりする必要があります。
    MTB用のペダルは両面なので、一発ではまらなくても靴底でペダルの位置を探っていれば嵌るポイントを探り当てることが出来ます。
    信号待ちの多い街中や坂道発進は両面ペダルの方が便利です。

■気にしなくても良い規格
 ・ネジのサイズ:
    すべて統一規格です。どんなクランクとも合います。
    MTBでもロードバイクでも規格は同じです。
    昔の物には規格の違う物があったように思います(25年以上前のことです)が今の物は統一されています。
 ・メーカー:
    ペダルと靴はクリートという金具を介して固定されます。メーカーが異なるとクリートも異なります。
    ペダルとクリートはセットになって販売されているので特に気にしなくても問題ありません。
    同じメーカーでもクリートには複数の規格があるので靴を買い足すときには要注意です。

これがクリート。たいていはペダルに付属しています。クリートだけでも販売されています。同じメーカーでもペダルによってクリートが異なるので注意が必要。

SHIMANO以外にも自転車ウェアメーカーのパールイズミも自転車用の靴を作っています。中敷きを取り去ったり、厚さの違う靴下で調節したりすれば4Eや3Eで無いと履けない幅広甲高の人でも何とか合わせることが出来ます。自転車と人はペダルで接しているのではなく靴で接しているので靴も自転車の一部と考え良い物を購入することをお勧めします。歩くわけではないのでかなり長持ちします、一足履きつぶすためには何万キロも走らなければなりません。


■気にしなければならない規格の種類とバリエーション
 ・MTB用、ロードバイク用:
   MTB用はクリートを固定するための長穴が2つ開いています。ロードバイク用は3つです。

■気にしなくても良い仕様や規格
 ・メーカー:
   クリートを固定する穴のサイズは統一されているようです。
   ペダルも靴もSHIMANOで統一してしまうのが無難です。SHIMANO製は種類も豊富です。

中敷きを取るとMTB用はネジ止め用の穴が2つ靴底に開いているのが見える。塞がないと雨天は水がここからかなり大量に進入してきます。


■そろえる工具

組み立てるときは自転車専用の特殊工具は必要ありません。

6角レンチ(必ず必要)

8mmと4mmの6角レンチです。8mmの方はペダルをクランクに取り付けるための物。4mmは靴にクリートを取り付けるための物。8mmの方はトルクのかけられる大きな物が必要です。



ペダルレンチ(取り外すときは必要になることがある)

構造はただのスパナなのですが薄くできています。ペダルの軸に6角穴があるタイプの物は、固定するときにはこれを使いません。外すときは異常に固くしまっているのでこれがないと外れないことががあります。最近のSHIMANO製のペダルは軸が丸くレンチをかける部分が無いので使えません。



■組立

靴の裏にこのプレートを入れます


クリート野市は乗りながら調整します。


水が入ってこないようにシールで穴を塞ぎます。


ネジの部分にグリースを塗って組み付けます。油を塗ると緩みそうな気がしますが、そうではありません。ネジを回すときの無駄な抵抗が減って軸方向へしっかり力がかかるようになるのです。


アーレンキーでペダルを固定。ペダルを付けるのはクランクを付けた後になります。一番最後でもいいのですが、最適なハンドル位置を決めるためには乗ってみる必要があるので、いつも早めに取り付けています。


■使ってみた感想:

XTRのペダルは旧モデルから泥詰まりしにくく改良されたとのことですが、やはり泥んこレースになると詰まりまくります。靴底のクリート付近の張り出しの間に挟まった泥がペダルに移植されてレースが終了したときにはペダルは泥団子状態でした。ペダルが泥詰まりする以前に、靴に泥詰まり対策が必要だと感じます。


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