カヌーの製作

スキンオンフレームカヌーの製作

カヌーの自作はストリププランキング製法で作ることが多いようであるが手間がかかりすぎるのでskin-on-frame(SOFと略されていることもある)構造で作る
合板で作るステッチアンドグルー製法は広いフラットボトム形状が苦手なためメーカー製のキットも含め作例は少ない
角材の補強を入れたシンプルな形状の舟はカヌーではなくピローグ(Pirogue)と呼ばれている

仕様:
・一人乗り
・艇長 3.2m


2018-03-26

船体形状は下膨れ。実験艇なので特異な形状にしてみる。上側の一番幅の広いところが約50cm。上側を絞っておかないとガンネルが邪魔でカヤックのダブルパドルを流用できない。カヤック1号艇より安定性は悪い。艇長は3.2m。転覆時の再乗艇は難しくなるはず。今の時期に実験はやりたく無いので夏までに作る

kfcanoe1.png

カヤック1号&2号艇同様にスキンオンフレーム構造。フォームは切りやすいように多角形。カヌーは前後左右同一形状なので同じものを4枚作る。多角形のほうがスライド丸鋸で切り出せるので作業が早い。このフォームは型なので完成後に取り除く

canoeform.jpg

2018-03-27

このカヌーの安定性は93。大きいほど復元力が強く安定する。100有れば十分安定。オリンピック競技で使われるカヌーの場合40~50程度になるらしい。常にバランスを取り続けないと転覆してしまう。カヤック1号艇は103、2号艇は78。数値は座面の高さによる影響を受けないので値が同じでも高い位置に座れば不安定、低く座れば安定する

stabilityfactor.png

2018-03-28

1/10サイズでフォームを並べてみると尖りすぎているのと船体が奇妙に菱形なので先端を少し太らせた。左が変更後

R0037154.jpg

紙テープを張って確認。幅の狭いマスキング用の紙テープを使っているがちょっと小さすぎる。1/5サイズが作りやすいと思う

R0037160.jpg

幅は2.5cm小さくした。これ以上狭いと乗り込みにくくなる。ガンネルは狭くなっているが吃水が菱形から笹かまぼこ型に変化しているので安定性は93->96へ増加

R0037161.jpg

2018-04-06

半径25mmの曲げ加工が可能か試してみた。1週間水に浸けた角棒を10分煮込んだ。半径25mmは絶対無理。50mmならなんとか行けそうな感じ

R0037305.jpg
inserted by FC2 system