チェンソー講習

チェンソーの講習を受けてきました

・教習所:コマツ教習所
・費用:¥16000
・講習日程:
  2日間 合計16時間
  1日目 学科 終了後に試験有り
  2日目 実技 建設機械やフォークリフトと違って試験は無い
・服装:
  汚れるので作業着が良い。チェンソーはオイルをまき散らしながら動くので
  オイルが大量に衣服に付着する
  靴もオイルで汚れる
・この資格で何が出来るのか:
  従業員としてチェンソーを使用する業務を行う時に必要。自分の家で使うだけなら資格は不要。
  セルフビルドでログハウスを造ったり、薪を切ったりするためなら不要。
  林業や造園関係の仕事をしている人に必要。


2009-08-26

使用したチェンソー。コマツゼノアG340。かなり旧式。排気量34cc。左上の黄色い物は防振グローブ。掌にクッションが入っている厚手の物。振動障害防止用だ。

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思った以上に小さく感じる。重さは4.1kg。そんなにパワーが有るわけでもなく、とても普通。右利きでないと扱いにくい。左手持ち手の前にあるのはブレーキ。押すとブレーキがかかる。チェーンの先端上側が触れるとキックバックを起こし自分の方にチェンソーが飛んでくる。その時無意識に左手の甲や手首がブレーキに触れてチェーンの回転が止まる仕組みらしい。小型の物にはブレーキがない物があるので購入時に注意。

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2ストロークエンジンなのでうるさい。騒音は100dB程度。左手だけでチェンソーを持ったときにバランスが取れるようになっている.

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小型軽量な右グリップが本体の上についているがキックバックを起こしたときに怖い思いをするのではないかと思う

ノコ歯の長さは14インチなので一気に切断できる木の直径は30cm程度です。複数回に分ければ70cmまで切れます。チェンソーの資格には伐木できる木の胸高直径70cm未満の制約付きのものが有りますが、今回受講した物は無制限です。直径70cmを超える木は殆どないように思います。神社の境内にはありますが折れた五寸釘なんかが埋まっていそうです。チェンソーの刃はヤスリで目立てが出来る程度の固さしかないので金属や木の皮に挟まった石などを切ると切れなくなります。

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STHILのチェンソー ドイツ製 チェーンの張り調整機構の造りがイマイチだった。チェンソーは分解掃除が必要なので購入時にチェン張り調整がやりやすいか確認してみると良い

講習では実際に立木を切ってみることは出来ません。短く切断された丸太は立木に比べずっと安全です。林業における事故は伐木の激突、大きな枝などの落下や飛来、墜落、転落など多くが「位置エネルギー」関連です。チェンソーで怖いのは高速で回転する刃物ではなくむしろその振動であるとのことです。但しこの情報は「林業」に関する統計です。造園関係の人もチェンソーを使うのでその統計は林業と違っているかも知れません。造園では足場の悪い木の上でチェンソーを使うこともあるそうです。

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丸太を輪切りにする。講習は1ヶ月に1回程度しか行われないので木の乾燥は大分進んでいる。奥にある物は木を縦に固定するためのバイス。

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輪切りにされる予定の木。使うのは2~3本。

おがくずを吹き飛ばすためのコンプレッサが用意されています。おがくずは足元に排出されるので保護メガネは無くても何とかなります。

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コンプレッサ

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自転車用のサングラス(僅かに色が付いている)。チェンソー用の物も有るようだがこれで十分だった。

チェンソーは刃にオイルを供給しながら動きます。粘度の高いオイルと木のヤニがおがくず一緒になって足元に飛んできます。7人で1台のチェンソーを使い講習が終了したときにはご覧の通り。右側に構えるので右足が汚れます。この油汚れ、ヤニの付着は濃い洗剤に浸けないと落ちません。

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特に汚れていなかった靴もこの通り。黒くなっている部分がオイル汚れ。

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右足が特に汚れる

1日目は学科です。伐木のビデオも見ます。YouTubeにも伐木動画がありますが危なっかしい物がかなりあります。

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講習のテキスト

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中身

チェンソーはそれほど高価ではありません。キックバックも身構えていれば危険を感じません。購入してからキックバックがどんな物か試してみることも出来ます。個人使用なら資格は必要ないので書籍を購入して知識を仕入れれば講習費用を節約できます。市販本には法律関連の情報が欠落していますが、振動障害に注意すること以外は知らなくても大丈夫です。振動障害を起こさないようにするためには1日2時間以内、10分以上の連続作業をしないことだそうです。

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この本は講習テキストに近い。講習用テキスト同様「木こり」になる人向け。

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内容。こんな感じで180ページあるので講習用テキストよりかなり詳しい。

2009-08-29

ログハウスの本を読んでみた。最近の高気密住宅とは対極にある建築。屋根の角度がきついのは見た目の問題と2階建てが建築基準法上認められないという事から来ているらしい。 <-(追記)平成14年に改訂されていて2階建てもOKになってました。国土交通省の省令検索ページで検索すると出てきます。告示番号は第411号なので「411」でキーワード検索するとみつかります。但し2階建ては構造計算をしないといけないので一部のログハウスメーカーを除いて不可能に近いのでは? 平屋と2階建ての違いは2階部分に耐力壁があるか否か。耐力壁が有れば2階、無ければ平屋。

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ちょっと高い。¥3675。

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半分がカラーページ。白黒ページも紙面の半分以上が写真やイラストでわかりやすく解説してある。ちょっと間違いもあるが見て楽しい本。

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