椅子の修理 修理:2005-01-19 〜 2005-01-28

キャスター付きの椅子の背もたれ部分が壊れました。もっとも使用頻度の高い家具です、生活の中心なのでこれがないと何をするのにも困ります。


壊れた背もたれ部分です、金属疲労で破断したようです。ボルトがむき出しになっているので見えないように修理しようとおもいます。


壊れた部分は背もたれが動く時の軸になる部分です。鉄板を折り曲げただけの構造です。右写真の左上方にクラックが入っているのが確認できます。右側が先に壊れて、左に負荷がかかったためクラックが入った物と思われます。壊れた右側の金具が鉄板をこすった跡が付いています。大きめの金具で補強してクラックが大きくならないように修理します。


金具は丸棒をかまぼこ形に削って作ることにしました。材質は25mm径のSS400ミガキ材です。端面を旋盤で削りバンドソーでかまぼこ形にしました。表面はミガキのまま残します。


バンドソーで切った荒れた面をフライス加工して平らに仕上げます。M4のネジを切って金具は完成です。


座面はプレス加工でゆがみがありケガキにくいので、穴を開ける位置をCADで作図し印刷して裏に両面テープを貼ってケガキの代わりにしました。


仮止めして軸の長さを確認しています。軸は10mm径のS45Cミガキ丸棒を6mm径に削って作りました。アルミ用の刃物ですがS45Cも削れます。鋼材の寸法は素人にはどんなサイズの物があるのか解りません。鉄材はいつも材料屋.comで指定のサイズの材料があるかメールで確認して購入していましたが、材料の寸法がホームページに掲載されている山洞金物店から購入しました。


組み立てて完成。六角穴付きネジで固定。強度は必要以上、座面がダメになるまでもう壊れることはなさそう。


そしてこれがいらなくなった部品



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